STARS with Macintosh     戻る  Home  English Page

 

「残念ながら本当に優れたものが必ずしも世のスタンダードとは限らない」ということを、私はMacを通じて知りました。

今やコンピュータといえばWindowsマシンですね。Macというのもあるらしい・・というのは知ってはいても使っているのはWindowsという方が大多数でしょう。それはつまり私に言わせると「食わず嫌い」以外の何者でもありません。あなたは毎日Windowsの画面しか見てないでしょうから気がついてないのです。あなたのWindowsの画面って何となくゴテゴテして下品な感じがしませんか?Windows も操作的にはMacに近づいて来ていますが、Macの画面のすっきりと上品な雰囲気は他とは一線を画するものです。ビル・ゲイツが本当に手に入れたいのは[Mac OS]なんでは?なんて.....

 

MacDopplerPROはMacを使って衛星通信をするための秀逸なソフトで、無線機を制御して自動でドップラーシフトの補正や、ローターの方向、仰角の自動制御を可能にするものです。きれいなグラフィック画面や、3Dの地球を手玉に取る感じを是非体験してみて下さい。MacDopplerPROについては7K4IIN 中島さんがCQ誌に書かれた解説記事をご覧下さい。

MacDopplerPROでローターを制御するためにはインターフェイスが必要です。私の使っているローターはバーテックススタンダード(八重洲)のG-5500なので、八重洲純正のGS-232を使えば手間が掛からずに制御可能です。しかしこのI/Fは結構なお値段で、最初の段階では予算が回らず後回しにしていました。その後、7K4IIN 中島さんのホームページや掲示板からの情報で、JA6SNK/1平川氏の開発された[STARS]という、秋月電子のマイコンボードAKI-H8を使ったインターフェイスを知り、更にこれがMacでも使えるとのことや、前述のGS-232より大分安く出来る等の理由からこれを作ってみることにして、早速必要な部品集めを開始しました。取りあえず秋月からAKI-H8マイコンボードとAKI-H8マイコン専用マザーボードを購入。JI0SII/山崎さんのHPからSTARS専用基盤(JA2WDN/長谷部氏設計)の頒布を受けました。それらが揃った時点で、STARS の回路図と照らし合わせ、手持ちのパーツをかき集めたり、足りない部品を通販で注文しました。その際フラットパッケージの2003(TD62003AF)を頼んでしまい,中島さんの掲示板で呼びかけたところ,運良く中島さんがお持ちで早速送っていただき、全部品が揃いました。(その後の情報でAKI-H8 付属の2003の余った回路で対応は可能とのこと)                             
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AKI-H8マイコンボードキット


AKI-H8マザーボードキット(この基盤は今回使いません)


購入部品


STARS基盤Type B(穴開けが必要です)

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送られてきた基盤は紙エポの片面基盤で130x95の大きさです。基盤はAとBの2種類があり、お使いのローターに合わせて選ぶ必要があります。まだ穴が空いてないのでその作業から始めます。あとは部品を回路図にしたがってハンダ付けするだけですが、2〜3変更点があります。その前に制作のための資料をWebから入手します。

JA6SNK/平川さんのページより、「STARSソフトウエアキット+マニュアル」をダウンロードします。これには回路図や各種操作マニュアル、STARSファームウエア等が含まれます。

JI0SII/山崎さんのページから、部品配置図、STARSプリント基板製作メモ等をプリントアウトしておきます。ここで基盤の頒布を受けられます。

 

AKI-H8の変更点は三端子レギュレータの7805を取り付けずSTARSの基盤に放熱器を付けて取り付けるようになります。

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それから7M3TIZ/安田さんよりのアドバイスで、PCとRadioのD-Subコネクタにオスを使うかメスを使うかでパターンの変更が必要です。メスを使う場合はこのままでOKですが、オスの場合は以下の変更をします。PCショップでケーブルをチェックした結果、私はどちらもオスのD-sub 9pinを使うことにしました。

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☆PCのコネクターはオリジナルの番号(基板上の番号)で2番、4番、5番、6番のパターンを切り1番をGNDに2番に繋がっていたパターンを4番に9番と2番を接続します。

☆またRadioコネクターはオリジナルの番号(基板上の番号)で2番と5番のパターンを切り、1番を GNDに2番に繋がっていたパターンを4番に接続します。
-------- TKS 安田さん

 

DOS/V機とシリアルケーブルで接続しマニュアルにしたがってファームウエアを書き込みます。書込が終わったらターミナルソフトを立ち上げてテストします。マニュアルでは"VE"のコマンドで、バージョンナンバーを返すとの事ですがこれは返してきませんでした。??何処かおかしいのかも??。"&i1"に対しては"AZ=xxx EL=xxx"をちゃんと返してきます。それに気を良くして、取りあえずやってみることにしました。PCをWin機からiMacに取り換え,USB->シリアル変換器(Keyspan)を介してストレートケーブルでSTARSと繋ぎます。STARSからG5500迄は自作のケーブルで接続します。MacDopllerPRO(MDP)を立ち上げ、File-->Configure Ports-->RotorをEnabled,TypeをEasyComに、Portはどちらかに選びます。恐る恐るG5500の電源をON。あれ!なんかおかしいぞ!AZ,EL共にMDPの表示とは無関係に動いています。結局フルスケールまでいって止まりました。やれやれ。もう一度回路図とにらめっこです。回路図ではローターの結線がケンプロのKR-5400Bのものになっており、G5500でももとは同じメーカーだし多分同じだろうと、ロクに調べもせずに配線したら、実は全く違っていました。配線を仕直して再度挑戦。今度はG5500からカチカチとリレーの音がします。おっ!動いてる!(あたりまえか)今度はAZ,EL別々に動いてMDPの表示位置に近いところで止まります。それが面白くて色々衛星を変えながら小一時間眺めてしまいました。これでローターの制御はばっちりOKです。

今後の課題
現時点でLCDがちゃんと表示していません。LCDはオプションなので気が向いたら直すことにしてそのままにしてあります。

☆LCDの不具合についてJH3FDG/玉田さんよりアドバイスを頂きました

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原因は、LCDの未接続の端子がGNDに落ちていないことでした。STARSの回路図には未使用の端子をGNDに落とすようになっていますが、頒布の基板はLCD基板でGNDに落とす前提で製作されており、特に何の断りもありません。私の製作した基板もLCDの上段が全ていわゆる豆腐が表示される状態でしたが、未使用端子をLCD側でGNDに落とすことで正常に表示されるようになりました。
------ TKS 玉田さん


STARSを通してのFT847の制御はまだ出来ていません。手持ちのケーブル(クロスケーブルが必要)のせいかもしれませんが・・・・取りあえずiMacからUSB->シリアル変換器(Keyspan)を介してクロスケーブルで繋ぎ直接制御しています。
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ケースの空きスペースに電源も組むつもりでしたので、巾に余裕があります。電源はG5500から取れますので、この下のケースで小さく組んだほうが良かったと思ってます。このうえにAKI-H8ボードが乗ります。右奥のDCコネクタはAKI-H8書込み時の15V供給用。


AZ=0°EL=90°待機状態のアンテナ。う〜んいかにも宇宙無線通信って感じでしょ!

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